講座の選び方(中小企業診断士)
まず、何年で合格するか目標を立てましょう。
中小企業診断士試験は、一次試験で科目合格制を採用しています。科目合格は翌々年まで有効ですから、一次試験の全科目合格に3年を費やすことも可能です。また、一次試験に全科目合格すると、翌年は一次試験を受けなくてもよく、二次試験から受けることが出来ます。従って、最長で4年掛けて合格するプランもありえるのです。勿論、1年で一発合格することも可能です。自分の合格プランにあったコースを選ぶようにしましょう。
1年で合格したい人は、1年で全て学べる講座を選択します。数年かけての合格を目指す人は、一次試験対策の講座を受けたり、一次試験の科目別講座を選択することになると思います。ただ、予備校によっては一次と二次を一発で合格することを勧めているところもありますし、パンフレットを見たり、ガイダンスに参加したり、予備校に質問したりしてから決めるのがいいと思います。
ただ、一年で合格を目指す場合に注意点があります。短い期間で合格しようとすればするほど、講座の密度も濃くなりますし、ハードな勉強も必要になってきます。仕事を持つ社会人の場合は特にそうなのですが、無理して講座を受けすぎたりすると息切れを起こしたり、講義についていけなくなったりしまいがちです。講義を受けるペース、予習復習をする時間の確保などを考えて多少のゆとりを持って講座を取るようにしましょう。講座だけ受けていても、予習復習をしなくては内容が身に付かないので気をつけましょう。
何年で受かるか目標を決めたら、次に、全科目の講座を受けるのか、一部の科目の受講にとどめるのかを決めましょう。法律を学んだ経験の有無、現在の実力等で決定します。自分の現在の実力を試したい人は、過去問集を購入して説いてみましょう。解けないようでしたら、その科目は受講すべきだと思います。
講座を受ける際には、答案練習会や模擬試験がパックやコースに入っているかもチェックしておきましょう。パックやコースに答案練習会や模擬試験が入っていないときは、自分で必要に応じて、答案練習会や模擬試験を受講することになります。
答案練習会や模擬試験までセットになったコースを選ぶか、講義のみのコースを選択し、別途答案練習会や模擬試験に参加するのを選ぶかの選択は難しいです。答案練習会や模擬試験までセットになったコースだと個々に申し込むより安くなります。しかし、勉強の進み具合によっては受ける答練の数が少なくて済むこともありえます。必要に応じてその都度、答練や模試に申し込むという選択もあり得ます。途中での解約可能かどうかも確認したうえで、慎重に選択しましょう。
得意科目や十分に実力がある科目がある人は、その科目を除いて、科目別の講座を受講する選択もあると思います。逆に、苦手科目がある場合には苦手科目を克服するための講座を、オプションで別に受けるのもいいと思います。
自分ひとりではどのような講座を選択したらいいか分からない場合は、予備校の窓口に相談したり、ガイダンスに参加してみるのもいいと思います。その際、疑問に思ったことや確認しておきたいことは、遠慮しないで質問しましょう。